矯正治療を始める前の患者様から、装置についての質問を数多く頂戴いたします。実は、ささき矯正歯科には矯正治療経験済みのスタッフが何人かいて、装置の酸いも甘いも皆身をもって体験しております。小川もその一人です。装置を入れた時の感覚はよぉーーく理解しているつもりです。
という訳で、今回は私の体験などを一つ(^^;)。

私は、昨秋ワイヤーの装置(ブラケット)がやっと外れました。その時の第一声。
「うわー、めっちゃ歯磨きが楽!!!」
そう、ワイヤーが入っていた時は、食べかすが装置にからまるために食後すぐ歯磨きをしないと気持ち悪く、何本かの形の異なる歯ブラシを用いて何分間も歯磨きしていたものでした。今は歯並びが良くなったので、治療を始める前よりもずっと楽に簡単に歯ブラシできます(^^)v。治療中、電動歯ブラシも試してみたのですが、持ち運びの困難さと、隅々まで丁寧に磨けるという点で、私は手磨き派でした。在宅が多い方や時間がない時等は、電動歯ブラシもかなり良いと思います。

無料で差し上げている歯ブラシセット各種矯正用歯ブラシ
【写真左:ささき矯正歯科で装置セット時に無料で差し上げている歯ブラシセット】
左から、フッソ配合歯磨き粉、コップ、装置の頬への当たりを和らげるワックス、各種の歯間ブラシと歯ブラシ
【写真右:歯ブラシ拡大写真】
左から、一般用、矯正用山形カット、矯正用2列、ワンタフト歯ブラシ

逆に装置を初めて装着した時は、見た目より何より、食後の食物残渣が残る気持ち悪さに閉口! また、感覚を試したくて、裏側にも金具をつけてみたのですが、もずく酢を食べた時に長ーい繊維がからまって喉にひっかかり苦しい思いもしました(;_;)。以後、食べ物に注意を払うように。ガムやキャラメルもしばし我慢。お餅は意外と大丈夫でした。

痛みに関しては、少々個人差があるかとは思いますが、私の場合最初のみですぐに慣れました。初めてワイヤーの装置をつけた翌々日くらいには、コンビニのおにぎりのパリパリ海苔も「きゃー、痛い〜」と思いましたが、一週間後にはステーキも食べてたからぜーんぜん大丈夫(^^)v。

今現在は、リテーナーと呼ばれる床タイプの後戻り防止装置(保定装置)を使用中です。慣れるまでしばらく発音が変でしたけれど、こちらも2〜3日で大丈夫になりました。保定装置には私が使用している床タイプ以外のものにも色々な種類があり、見た目や発音、歯の押さえ方などでそれぞれ利点欠点がありますので、御不明な点があれば遠慮なく御相談下さいね。

成人の矯正治療は、歯根周囲組織が健康であれば問題なく可能です。まもなくJRの大人の休日倶楽部の会員になれるくらいの年齢(^^;)の私も、フルマウス(お口の中全体)で矯正治療を行ったのが、良い例です。

私が矯正治療をして良かったこと…(しばし考える)…、見た目や咬み合わせ??? もちろんその通りなのですが……

実は、診療中患者さんに説明する際、自分の口を見せることで、説明一発OK!とても理解してもらいやすかったのが最大の利点だったかもしれません(^^;)。 (小川)