院長佐々木がお子さんの参観日のために留守にしていたある日のこと、その日は小川の診療日でしたが、早々に午前中の診療を終えてしまいました。昼休みまでまだ1時間以上もあります。患者様の予約が入らない、こんなのどかな日も時にはあるのです。今日はみんな、参観日デイなの??
この時とばかり、小川はホームページの修正や、日ごろなかなか出来なかった雑用などの事務作業に精を出し、医局にこもっておりました。

牙が生えた?!(ポスチャー)ふと診療室に目をやってみると、おおおおおー!スタッフ全員、牙が生えてるぅ!!!)

パソコン作業が続いて、目が疲れているのか?ごしごし。

よく見ると、スタッフ全員、ストローをくわえてポスチャーの練習をしていたのでした。

ポスチャーとは、MFT(筋機能療法)の一つで、舌を上顎のスポットに吸いつけて舌筋を強くする練習法です。実は、歯並びと、口腔周囲筋(舌や頬や咬む筋肉など)は密接に関係があり、お口の周りの筋肉の使い方のバランスが悪いと、歯並びが悪くなるだけでなく、矯正治療後も歯が後戻りしやすくなってしまうのです。
ささき矯正歯科では、MFT(筋機能療法)も、スタッフ全員歯科衛生士ですので、彼女達を中心に積極的に行っています。

このポスチャー、簡単そうに見えて、実は上手に出来ない方も大勢いらっしゃる、なかなか難しいものなのです。が、うちのスタッフは全員皆、出来るはず。なのに、なんで?
「いやあ、先生、知らないんですか?舌根部(舌の付け根)の筋肉も使うから、小顔になって二重顎の予防にもなるんですよぉ♪。」
そか、小顔になる努力をしていたところでしたか。(^^;)

院内プチ勉強会その後、診療についての大質問大会になり、急きょセファロ(横顔のレントゲン写真)の計測点について、小川が講師のプチ院内セミナーとなりました。

勉強好きのうちのスタッフ達、院長がいなくともサボってなんかいませんよ〜。(^^;)
しかし、牙が生えたままでのプチセミナーって……。(ちなみに牙状態でも、ムニャムニャとしゃべれるので、ディスカッションは白熱しました。)

【オマケ】

以下に簡単に、小顔になる口腔周囲筋の筋トレ、ポスチャーを説明しておきます。ここを読んで下さっている皆様も、練習して小顔になって下さいね!

スポットの位置まず、上顎の前歯の裏側の歯ぐきの部分に舌をつけます。
ここがスポットと呼ばれる重要な部分です。
日常の生活においても普段、ここを常に意識して舌をあてておくようにしましょう。

MFT:スポットポジション

奥歯の上に舌がかぶさらないようにして、舌を吸い上げます。左右対称に平たい形になればOK。

MFT:ストローの咬み方MFT:ポスチャーこの位置を忘れないようにして、犬歯のあたりでストローを咬みます。

ちょうどストローの上に、舌がのるので、舌がうまく持ち上げられない方でも、楽に上顎に舌がつくようになります。

これを最初は5分くらいから、慣れたら少しずつ時間を延ばしていって、できるだけ長時間、舌を上顎に吸いつけておくようにします。さあ、皆さん、上手にできましたか?
(小川)

(※以上、オマケ部分のポスチャーの写真は、わかば出版「口腔筋機能療法(MFT)の臨床」(監修者 山口秀晴、大野粛英、佐々木洋)より、転載しています。)