受験生の皆様も、今が正念場でしょうか。歯磨きを頑張って、インフルエンザや風邪などを予防して、体調に気をつけて、乗り切って下さいね!

なぜ歯磨きかというと、実は、「歯磨きはインフルエンザに効果的」 とする報告があるのです。インフルエンザもピークが過ぎたようですが、まだまだ気は抜けません。

ためしてガッテン(2009/2/4放送)より:

『発症率が10分の1に!意外な予防法』

東京都府中市の介護保険施設では週1回、歯科衛生士が口腔ケアを実施しています。日頃からの丁寧な歯磨きや舌磨きの指導を行ったところ、インフルエンザの発症率が10分の1に激減したのです。
なぜ口の中をきれいにしておくと、インフルエンザにかかりにくくなるのでしょうか?メカニズムは次のように推定されています。鼻からのどにかけての粘膜はタンパク質の膜で覆われているため、ウイルスはなかなかくっつくことができません。ところが口の中の細菌が出す「プロテアーゼ」という酵素が膜を破壊することで、ウイルスがくっつき、細胞内に侵入できるようになると考えられるのです。
口の中には、インフルエンザウイルスの感染を助けると考えられる細菌以外にも、唾液に混じって気道に入り、重症の肺炎を引き起こす細菌なども多く住み着いています。そのため、日頃から口の中をきれいに保ち、細菌を除去しておくことが、幅広く危険な感染症を予防する対策として有効なのです。…。(以下略)

東京新聞(2010/2/16朝刊)より:

杉並区で歯磨き用の洗面台を新設した小学校の学級閉鎖率が、他校に比べ大幅低下したことが分かった。 (…中略…) 結果、昨年9〜12月の間、2校の学級閉鎖率の平均は45・0%にとどまった。他の区立小41校の平均は79・6%だった。(以下略)

ふむふむ、なるほど〜。歯科学的にはまだエビデンス(科学的根拠)が甘いですが、歯磨きをするということは、同時に手洗いとうがいも行うことになるので、一定の効果はあるのでしょうね。

ワイヤーの矯正装置(マルチブラケット)を装着している方は、汚れが残りやすいので、特に丁寧に歯磨きをして下さっていることと思います。なので、知らないうちに、インフルエンザの予防になっていたかもしれませんね(^^)。

<追伸>
上記サイト、舌磨きについても書かれてありますが、舌磨きは、粘膜上皮を傷つけ、舌乳頭を損傷させることになるので、注意が必要です。行うとすると1日に1回程度、柔らかいブラシでそぉっと行って下さい。
私どもが講演会で学んできた八重垣教授も専用の舌ブラシの使用をすすめていますし、口臭治療で有名なほんだ先生も舌磨きを勧めてはいません。(歯磨き.jpの八重垣教授の記事、 舌苔をとりすぎるとどうなるか(ほんだ式口臭治療)

<関連ページ>
ささき矯正歯科日記のインフルエンザに効くアロマオイル
厚労省新型インフルエンザ対策ページ、 厚労省インフルエンザ対策ページ

(小川)

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